あん摩マッサージ指圧師は独立開業できるのが魅力

低資金で開業が可能

あん摩マッサージ指圧師の資格を取れば、独立開業して仕事をすることができます。あん摩マッサージ指圧師は、医師や歯科医と違って、スタッフを置かずに一人だけで開業することも可能になっていますから、人件費がかかりません。また、あん摩マッサージ指圧師の施術は自分の手を使った手技で他の器具は使わないので、機材などを購入する必要もありません。

こうしたことから、マッサージ店というのは、低資金で開業することが可能になっています。なお、開業資金が少なくてすむとは言っても、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得してすぐの開業は簡単ではありません。実際に患者さんに施術を行いながら経験を積み、技術を高めてから開業するのが安心です。

マッサージ師として経験を積みたい場合には、治療院のほか、病院の整形外科やリハビリテーション科、マッサージ店、スポーツクラブなどの求人に応募し、技術を磨くのがよいでしょう。

独立開業の手続き

マッサージ店を開業するときには、地域の保健所に施設所開設届出を行う必要があります。なお、開業の申請をするには、あん摩マッサージ指圧師の資格を持っていることが前提になります。あん摩マッサージ指圧師がマッサージ店を開業する場合には、店内の構造や設備に関して、国が定める基準をみたしている必要があります。

ちなみに、整体、カイロプラクティック、足裏マッサージ、リラクゼーションなどのサロンを開業するときには、必要な国家資格もありませんし、開設届出等も必要ありません。あん摩マッサージ指圧師以外の人がこうしたサロンを開業するときには、マッサージという表現を広告等で使うことが禁止されています。

あんまマッサージ指圧師になって開業したいなら、あらかじめはり師やきゅう師の資格も取得して鍼灸マッサージ師(三療師)となっておくと、集客にも役立ちます。