国家試験に合格すればあん摩マッサージ指圧師になれる

養成課程修了後に受験資格が得られる

あん摩マッサージ指圧師は、「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」にもとづく国家資格になります。あん摩マッサージ指圧師国家試験に合格することで、資格を取得することができます。あん摩マッサージ指圧師国家試験は、厚生労働省医政局が監修しており、厚生労働大臣の委託を受けた財産法人東洋療法研修試験財団が試験事務を行っています。

あん摩マッサージ指圧師国家試験を受験するためには、あん摩マッサージ指圧師の養成課程がある大学または専門学校で3~4年学ぶ必要があります。

盲学校の場合には、3~6年学んでから受験することになります。なお、あん摩マッサージ指圧師の養成課程を修了してもそれで資格が取得されるわけではなく、国家試験に合格する必要があります。国家試験は毎年2月上旬に実施されますが、その年の3月に卒業見込の学生も受験することができます。

試験科目と合格基準

あん摩マッサージ指圧師国家試験の試験科目は、医療概論(医学史を除く)、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、あん摩マッサージ指圧理論、東洋医学臨床論の13科目となっています。

試験は基本的に筆記試験となっていますが、視覚障害者については、拡大文字や点字による受験や、録音テープや試験問題の読み上げを利用した受験が可能になっています。あん摩マッサージ指圧師試験は150点満点となっており、90点以上で合格となります。あん摩マッサージ指圧師国家試験の合格率は、近年は85%前後となっています。

あん摩マッサージ指圧師の養成課程を修了すれば、大部分の人が国家試験に合格します。なお、あん摩マッサージ指圧師国家試験の受験者数は、近年は約1700人程度となっています。